Vine Linux という過去

Linux

皆さんは Vine Linux をご存じでしょうか?

FreeBSD と Linux の PC UNIX 抗争に決着が見え始めた 2000 年頃に隆盛を極めた Linux ディストリビューションの一つです。
現在では Linux ディストリビューションといえば Ubuntu, CentOS などが有名ですが、当時は日本国内では Vine Linux という国産のディストリビューションの存在感もなかなかのものでした。

私自身も個人でインストールするなら Vine Linux というぐらい Vine Linux 信奉者の一人でした。何といってもその コンセプト が私にとてもあっていました。

  • 保守的
  • 軽い
  • 日本語

今でもメインで使うエディタは Emacs、ブラウザは Firefox、スマホはあえて 1 世代前といった IT に関しては 超が付くほど保守的な私 にとって、Vine Linux の最新を追わず安定したもののみを採用するという方針はとてもあっていました。

また、Windows XP のテーマは Windows クラシック、余計なソフトは全てアンインストールしていた私にとって、CD 1 枚におさまる軽さ も魅力の一つでした。

そして、決定的なのが日本語対応。他のデストリビューションが日本語対応なのが不完全なのに比べ、国産デストリビューション である Vine Linux はドキュメントも含め日本語対応が充実していました。センター試験で英語が全国平均ギリギリだった私にとって日本語対応は死活問題でした。

 

そんな、一時代を気づいた Vine Linux も他のデストリビューションとの戦いに敗れ、自然と消滅していくことになったのでした。そして、今の私は Ubuntu ユーザー。。。

 

と思ったら、まだ Vine Linux は生きていました!
2017 年 4 月 3 日に 6.5 がリリースされていたようです。

FreeBSD → Linux へと移行していく中で、私に Linux のなんたるかを教えてくれた Vine Linux には少しの哀愁と懐かしさを感じざるを得ないのでした。

Vine Linux

コメント

タイトルとURLをコピーしました