ユーラシア大陸の覇権戦争

雑記

地政学の開祖、イギリスのハルフォード・マッキンダーは「ユーラシア大陸を支配するものが世界の覇者となる」と唱えた。そして、ソ連とナチス・ドイツが手を組むことにより、その脅威は現実のものとなった。しかし、結果的にナチス・ドイツが独ソ不可侵条約を破棄してソ連に侵攻したことにより、その脅威は去った。ドイツは東と西で戦わなければならなくなり滅亡した。

その後、ソ連も崩壊しアメリカ一強の時代が訪れる。そして、ユーラシア大陸にアメリカの覇権が及ぶようになった。ユーラシア大陸にない国がユーラシア大陸に支配されたのである。

アメリカはさらに拡大を続け、影響下にある NATO がウクライナに拡大した。その結果、ロシアの反発を招きクリミアの併合という自体に至ってしまう。これに対しアメリカはロシアに経済制裁を科すこととなる。そこで、ロシアは中国への接近を計ることとなる。中国は内陸部の懸念がなくなった結果、東シナ海、南シナ海への海洋進出をめざしはじめた。アメリカは東はロシア、西は中国と対峙しなければならなくなってしまった。まさしくナチス・ドイツが滅亡したのと同じ状況を生み出してしまった。これによりアメリカの凋落は始まることとなる。

ユーラシア大陸の覇権争いは

  • ロシアの中央アジア、東欧への進出
  • 中東のスンニ派、シーア派の対立
  • 中国の拡大

により、激化の一途を辿っている。

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